日テレ土曜ドラマ「二月の勝者」主演の柳楽優弥さん。最近、よくテレビや映画でお見掛けします。
柳楽優弥さんと言えば、2004年の映画「誰も知らない」で主演を務め、カンヌ国際映画祭主演男優賞(史上最年少・日本人初)を受賞したことで有名ですよね。
一時期、メディアから離れていた時期もありましたが、NHK朝ドラ「まれ」やNHK大河の「おんな城主直虎」、ドラマ「ゆとりですがなにか」、映画「銀魂」などに出演し、現在までコンスタントにメディア出演しています。
同世代の俳優陣からも一目置かれる存在となっており、他の俳優さんの口からも度々名前があがります。
今期、日テレ土曜ドラマ「二月の勝者」の主演として、バラエティー番組で見る機会が増えました。それによって、「再ブレイクの兆し!?」とも言われているそうです。
柳楽優弥さんのファンである私としては、非常に嬉しいのと同時に、まだ世間が知らない柳楽さんの魅力が知られてしまう!と複雑な心境です(笑)…と言いながら、魅力を伝える記事を書いてます(笑)
この記事では、柳楽優弥さんのプロフィールや経歴をまとめていきたいと思います(自分の備忘録としても)。抜け漏れ等ありましたら、コメントにてお伝えください。
目次
柳楽優弥のプロフィール

名前 | 柳楽優弥(やぎら ゆうや) |
生年月日 | 1990年3月26日(2021年10月現在 31歳 ) |
出身地 | 東京都東大和市 |
出身高校 | 堀越高等学校 |
血液型 | A型 |
職業 | 俳優 |
活動期間 | 2002年~ |
配偶者 | 豊田エリー |
事務所 | スターダストプロモーション |
公式サイト | 柳楽 優弥|YUYA YAGIRA – official web site (stardust.co.jp) |
ファンクラブ | YUYA YAGIRA OFFICIAL FANCLUB (yuyayagira-fc.com) |
柳楽優弥さんは「スターダストプロモーション」に所属する俳優さんです。
同事務所に所属する俳優さんには、柴咲コウさん、北川景子さん、本田翼さん、山崎賢人さん、山田孝之さん、などいらっしゃいます。
柳楽優弥さんは、はっきりしたお顔立ちで、力強い目が印象的です。怖いイメージや寡黙なイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、笑うと八重歯が見え、目が細くなり柔らかい雰囲気になります。ギャップのお話はまた別の記事で…
高校は堀越高等学校に通っており、同級生にジャニーズの藪宏太さんや、女優の黒川智子さん、垣内彩未さん等がおり、一学年上にはモデルの豊田エリーさんがいらっしゃいます。
2010年に豊田エリーさんとご結婚されています。柳楽優弥さんは19歳、豊田エリーさんは20歳で結婚されたので、当時は話題になっていました。
柳楽優弥さんの趣味は「武道」「茶道」「乗馬」「ピアノ」「味噌づくり」など、多種多様です。更に、プライベートで「一級船舶免許」を取得するなど、俳優以外の活動にも積極的に取り組んでいます。
2020年12月23日にファンクラブを開設しました。ファンクラブ限定の生配信やタイムライン、毎日更新されるデイリーフォトに、スタッフさんのレポート等、非常に充実したコンテンツが盛りだくさんです。
柳楽優弥さんを近くに感じられる場所です。ご本人さんはファンクラブを『秘密基地のような場所にしたい』とおっしゃっています。
この機会に入会してみてはいかがでしょうか?
柳楽優弥の生い立ち・経歴
1990年3月26日に東京都東大和市で生まれました。中学校の頃はサッカー部に所属し、将来の夢はサッカー選手だったそうです。この頃は、活発で目立ちたがり屋だったと言います。
そんな柳楽優弥さんですが、中学を入学してすぐに芸能界へ入ります。
なんと、芸能界入りしたそのきっかけは『周りを笑わせたかったから』
芸能事務所に所属していた同級生が出ているドラマを休みの日に友達みんなで見ていて、すごく盛り上がったことがあって、『これだ!』と思ってしまったんです。
勢いで母親に相談してオーディションを受けて、僕も事務所に入ったのですが、映画デビュー作がシリアステイストの作品だったので…
ORICON NEWS-柳楽優弥、”笑い”への思い、『銀魂』で「ムービースターになる」
きっかけが意外な理由ですよね。柳楽優弥さんの名前が世に知れた映画「誰も知らない」は、ネグレクトをテーマとした社会派映画です。柳楽優弥さんが思い描いていた路線とは、違ったものになったようです。
スターダストプロモーション事務所を選んだ理由は、「柴咲コウさんのファンだから」。何とも可愛らしい理由でしょうか(笑)
スターダスト以外には、ジャニーズ事務所にも履歴書を送っていたようです。(2020年9月16日放送 TOKIOカケルより)
しかも、合格していたようです!しかし、合格通知が届いたのは書類を送ったその1年後。すでに現事務所に所属していたため、ジャニーズ事務所には入所しなかったそうです。

柳楽優弥さんがジャニーズとして、アイドルをしている世界線も見たかったです(笑)
事務所に所属して、初めて受けた映画のオーディションは映画「誰も知らない」でした。初めての映画出演で初めての主演というのも、すごい話ですよね。
しかし、その後に受けたオーディションはたくさん落ちたと言っています。

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監督の是枝裕和さんは柳楽優弥さんの目力に魅了されて、主演に抜擢したそうです。
「誰も知らない」を撮影していた時は、12~13歳の時。そして、撮影から2年後の2004年に「誰も知らない」が公開され、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。
そして、柳楽優弥さんはカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を日本人初、加えて史上最年少で受賞されました。一躍、有名人となったのです。
メディアに引っ張りだこ、主演映画のお話も次々と舞い込みます。この時期の柳楽優弥さんは、本当に大変だったのではないかと思います。
映画「誰も知らない」の撮影方法は特殊なものでした。なぜならば、出演する子供達は台本を渡されていないからです。
撮影は、是枝監督が口頭でシチュエーションやセリフを伝え、その場で演技するという形で進められていました。さらに、演技のできない子供が集められていたとも言われています。
本来、子供が持っている無垢さ・純真さを、自然体でありのままに撮影したかったのではないかと、私は思います。
私もこの映画を拝見していますが、この映画の中の子供達は『役を演じている』というよりも、『話の中で生きている』ように見えました。そこに妙な演技臭さはなく、本当に自然体なのです。
主演男優賞を受賞後、メディアに引っ張りだことなり、周囲の大人は『演技ができる子』として柳楽優弥さんを見ます。
しかし、「台本の台詞を覚える」ことすら知らなかったという柳楽さん。周囲の期待と自身の実力のギャップに、かなり悩んでいたのではないかと思います。
その後、「星になった少年」「シュガー&スパイス」の主演を務めますが、2008年(当時18歳)に入ってから体調を崩します。同年の8月、自宅で精神安定剤を過剰摂取し、病院に運ばれます。
「自殺未遂か!?」とメディアで色々とはやし立てられていましたが、実際にはそうではなく、公式のHPで「家族との口論が原因」と発表しています。
その後は体調が整わず、ストレスから過食して体重も増量、仕事も減っていきます。そんな時、支えてくれたのが豊田エリーさん。2010年(当時19歳)にはめでたくご結婚されます。
俳優のお仕事が減っていたため、同年に車のディーラーや居酒屋でアルバイトを始めたそうです。(2013年9月6日放送『A-STUDIO』より)
居酒屋のアルバイトでは酔った客に、名前のバッチでばれ、その時の心境をこう語っています。
『柳楽? サインちょうだいよ~』とか言われて…悔しかったですね。
俳優として経験を積んでいきたい、っていうのは、バイトしている時に強く思ったことですね。
2013年9月6日放送『A-STUDIO』より
元々、バイトがしてみたかったという柳楽優弥さん。そこでの経験は学ぶことしかなく、感謝しかないとお話しています。その頃には、武道も習い始めていたそうで、芝居のお稽古、オーディション、武道、アルバイトと、忙しい毎日を過ごしていたそうです。
転機が訪れたのは、2010年に公開された映画「すべては海になる」です。この映画で主演を務め、めでたく俳優復帰。再び、表舞台に戻ってきました。
自分の殻を破れたのは、舞台「海辺のカフカ」、映画「許されざる者」がきっかけだと、柳楽優弥さんは言います。
2012年、かの有名な故・蜷川幸雄さんの舞台「海辺のカフカ」で初舞台にして初主演に抜擢されます。柳楽さんを田村カフカ役に抜擢した、故・蜷川幸雄さんはこう語っています。
柳楽をカフカ役に抜てきした蜷川氏は「真っ先に浮かんだのが柳楽くんでした。怜悧(れいり)で芯の強そうな感じがカフカ少年にぴったりだと思いました」と説明する。
また、「14歳でカンヌの賞を取った後の柳楽くんは、すごく困難な道を歩むだろうと想像していました」とも言い、
一時休養するなど栄光と挫折を味わった柳楽の人生を思いやり、「この役をやること、この芝居が成功することでいくらかでもその困難さが減っていくならばうれしい」と語った。
読売新聞ー蜷川幸雄さんインタビュー
とはいっても、とても厳しいお稽古で有名な、故・蜷川幸雄さんの舞台。「蜷川さんには思いっきりしごいてほしいです」と言っていた柳楽さんですが、本当にその通りにお稽古をして頂いたみたいです。
2013年には映画「許されざる者」に出演。監督は李相日さんで、こちらの映画でもしっかりとしごかれたようです。柄本明さん、渡辺謙さん、佐藤浩市さんといった大御所と共演。
この皆さんとの共演シーンで何十テイク、何百テイクも撮り直しをしたそうです。この時の心境をこう語っています。
結構やっぱ怖かったですし、俺、このまま死ぬのかなぐらい…。
正直寒いですし、ただ途中から寒さとか感じないんですよね。
OK出す…なんか緊張して震えてんだか、寒くて震えてんだかどっちかわかんない、わかんないぐらい
2013年9月6日放送『A-STUDIO』より
李監督の撮影現場で鍛えられ、周囲の俳優さんに支えられ、撮影最後には1発OKが出るまでに成長されました。

柳楽優弥さんの演技力の高さは、ご本人さんの努力と食らいつく精神、周りのご縁によって築かれたんですね。
こうして、柳楽優弥さんは自身の演技力に自信が持てるようになったようです。
その1年後の2014年にはドラマ「アオイホノオ」で初主演を務めます。監督はコメディ作品で有名な福田雄一さんで、柳楽さんにとって初のコメディとなりました。
「誰も知らない」のイメージが世間に浸透していた柳楽さんにとって、大きな挑戦だったのではないかと思います。もともと、「周囲の人を笑わせたい」という想いをもって芸能界入りしたため、ご本人さんの願いがかなった瞬間でもありました。
見事、シリアスなイメージを覆し、幅広い役柄をこなせると周囲に証明して見せました。
その後は、NHK連続テレビ小説「まれ」やNHK大河ドラマ「おんな城主」に出演し、世の奥様方の心を鷲掴みしました。「おんな城主直虎」では憧れの柴咲コウさんとの共演を果たします。
朝ドラ、大河ドラマ、メジャー映画、インディペンデント映画など、幅広い映画に出演され、お芝居の幅も広げています。
2016年のドラマ「ゆとりですがなにか」では、風俗店の客引き「道上まりぶ」を演じています。この辺りから、カンヌの受賞を知らない若い世代にも認知されるようになりました。
そして、2016年に公開された映画「ディストラクション・ベイビーズ」では、様々な映画祭で主演男優賞を受賞されています。
「第38回ヨコハマ映画祭」主演男優賞を受賞したスピーチでは、涙を流しながらこう話しています。
「誰も知らない」という作品で新人賞を頂いたんですが、
その時僕、海外であのー、映画の撮影をしていてこれなかったんですね。
それから十年経って、色々悩んだり、色々考えたんですけど、色々やってて、こういう場に立ちたいなと思っていて、
12年経って、この場に立てているというのは本当に嬉しいことです。
(※一部編集)
実は柳楽さんは、「誰も知らない」のカンヌ受賞式には学校の中間試験で行けず、是枝監督が代理で受賞のトロフィーを受け取っています。
俳優を続けてきてよかったと、報われた瞬間だったのではないでしょうか?更に、李監督もサプライズでいらっしゃったため、感極まって涙を流されたのだと思います。
2017年には人気漫画を映画化した、映画「銀魂」に土方十四郎役で出演します。これを機に、若い世代からの黄色い声援を聞くようになりました。ここでファンの数を一気に増やします。
こうして、柳楽優弥さんは実力を身につけ、ファンの数を着実に増やし、主演の座に戻ってきます。
2020年にはNHKテレビドラマ「太陽の子」に主演として出演。戦争時中の科学者「石村修」を演じました。
2021年には映画「HOKUSAI」で若き日の北斎を、ドラマ「二月の勝者」で主人公「黒木蔵人」を演じます。
そんな柳楽優弥さんの夢は「スーパームービースター」になる事。いずれは世界三大映画祭を制覇したいと仰っていました。
世界三大映画祭とは…
・カンヌ国際映画祭(フランス)
・ベネチア国際映画祭(イタリア)
・ベルリン国際映画祭(ドイツ)
世界を視野に入れ、海外との共同制作映画にも、積極的に参加している柳楽優弥さん。
本当に三大映画祭を制覇してしまうんじゃないか?と私は思っています。今後のご活躍が楽しみですね!
プロフィール・生い立ちのより詳しい話は、パーソナルブック『やぎら本』に掲載されています。
豊富な写真だけでなく、是枝監督との対談、タランティーノ監督との対談、インタビュー等、内容は盛沢山!!本当に豪華で最高な一冊になっているので、興味のある方は是非手に取ってみて下さい!

やぎら本 30th ANNIVERSARY BOOK YUY [ 柳楽優弥 ]
まとめ
いかがでしたでしょうか?
同世代の俳優さんからも一目置かれる存在である柳楽優弥さん。
10代で手にした栄光や周囲の期待・興味に押しつぶされず、それをご自身のたゆまぬ努力によって、乗り越えてきました。
さらに、奥様の豊田エリーさん、名だたる監督さん方との素晴らしいご縁によって、今の柳楽優弥さんが作られました。
上手くいかなかった時期に対して悲観せず、受け止め、大きな夢に向かって突き進んでいくお姿は、私たちにも元気を与えて下さいます。
人としても素晴らしい方です。今後も世界に羽ばたく様子を楽しみにしていきたいですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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